有害鳥獣の実態調査へ 生息密度・分布など把握 駆除作業の効率化図る 石垣市

有害鳥獣の定期的駆除では外来種の数が増えている(資料写真)
有害鳥獣の定期的駆除では外来種の数が増えている(資料写真)

 農作物への食害が顕著化するイノシシやキジ、インドクジャクなどの害獣の効率的な駆除対策に役立てようと石垣市は、有害鳥獣調査を実施する。3月末までに過去5年程度の資料調査を行い、13年度には痕跡調査やコールバック調査などの現地調査を実施。これまでほとんど行われていなかった有害鳥獣の実態調査で、分布域や生息密度などを把握する考えだ。

 

 12年度の有害鳥獣調査は、市内の環境影響などの報告書や自然環境の過去5年間程度の調査資料をもとに、コンサルタント業者が調査・分析するほか、野鳥の会や猟友会、JA、地元農家などを中心に農作物の被害やその時期などの聞き取り調査を行い、効率的な現地調査計画を立案する。


 13年度には、立案された調査計画に基づき、録音したキジやクジャクの鳴き声をスピーカーで流し、呼応する方角や距離を記録するコールバック調査や設定した調査ルートを歩き、個体の確認や糞・巣卵などを記録する痕跡調査を実施する。

 

 対象となる鳥獣は、カラス、イノシシ、キジ、クジャク、カモ類、バン、野鼠など。特に外来種のキジとクジャクの生態や分布などはこれまでほとんど把握されていない。

 

 石垣市のまとめによると、平成22年度の有害鳥獣の被害額は341万円余り。しかし、農家の間では、被害が多く、現在実施されている駆除作業では、大きな効果が見られないことから被害報告がされないケースがほとんど。市がまとめている被害報告は氷山の一角というのが、農家の見方だ。

 

 平成26年までに30パーセントの被害軽減を目標に掲げている市の取り組みに実態調査で、分布域や生息密度などを把握し、効率的な駆除に役立てる。