流水VS安里 トップチームが激突

王座を賭けて激しい戦いが展開された=3日、総合体育館
王座を賭けて激しい戦いが展開された=3日、総合体育館

 第1回八重山日報杯バスケットボール大会・第40回総合選手権大会の最終日となった3日、男子一般の部の決勝戦は「琉水工業」と「安里部品GEARS」が対決。今年度の主要大会の優勝を2回づつ分け合う八重山のトップチーム同士の対決で注目を集め、バスケットファンを唸らせる試合展開となった。
 琉水工業は、大会初日の2日、「あぱらぎ」との激戦を制し、最終日のこの日は、若い八重山高校1・2年チームとの準決勝を第4クオーター終了間近で逆転。激しくきついゲームを戦った後での決勝戦。


 対する「安里部品」は初日の八重山商工3年生チームをダブルスコアで下し、この日は、準決勝を「にぃーけーや」相手に65―49の理想的なゲーム展開で快勝。チームのエース外間義士(25)を温存することが出来た。

 

 ▽疲労隠せない琉水工業

 試合前のウォーミングアップを選手が行わない琉水工業は、テーピングなど身体のケアに当てていた。激戦を戦いぬいた選手たちのほとんどが疲労を隠せない状況だった。180センチ以上の所属選手が6人いるが、平均年齢は35歳。チームの弱点の一端が垣間見えた。

 

 ▽決勝見据えた安里部品

 大会一週間前に行われた組み合わせ抽選で、決勝の相手は琉水工業と確信した安里部品の大浜拓也(30)は、チームのゲームプランを練る役割。決勝戦に向けてゲームをイメージ。初戦から常に決勝戦を見据え、主力メンバーのスタミナ温存に務めた。

 

 ▽滑り出しは、琉水ペース

 第1クォーターは琉水工業のペースで始まった。琉水工業の山本耕平(36)が、ゲームを支配。安里部品に攻守の切り替えの早いゲームをさせないために、速攻を控え、ハーフコートバスケットを心掛け、ゆったりとしたペースでボールを運んだ。守りでは、安里部品の外間だけを徹底的にマンツーマンで守る「ボックスワン」デフェンスを展開。外間へのボールの供給を断ち、24―19で第1クォーターを終えた。

 

 ▽秘策が冴える安里部品

 安里部品は、身長で優位に立つ琉水工業の攻撃陣のインサイドプレイを徹底的に阻止。ゾーン内でプレイしようとする相手を2人掛かりで守る「ダブルチーム」で追い詰めると、相手の攻撃は、3ポイントエリア周辺でのシュートばかりになり、成功率を低下させることに成功。最強のインサイドプレイを誇る津島祟宏(32)のリバウンドも抑えた。

 

 攻撃の面では、マークが厳しい外間をおとりにして、味間剛(31)と中川慶人(22)にボールをつなぐと、中川の3ポイントシュートが炸裂。58―54で第3クォーターを終了した。

 

 ▽4クォーターで流れ傾く
 勝負の第4クォーターでは、安里部品が動きの激しい「走るバスケット」を展開。スタミナを消耗した琉水工業はシュート成功率も低下し、ファールを連発。大会の全試合を見据え、戦略を練った安里部品が27点差で勝利。王座に就いた。(大城智芳)