効率的投入で増産を 堆肥散布の新型機実演 サトウキビ

堆肥すじ撒き機の実演会が行われた=7日午前、石垣市平得
堆肥すじ撒き機の実演会が行われた=7日午前、石垣市平得

 堆肥を効率的にほ場に散布し、サトウキビの生産量を増大させようと、石垣市さとうきび生産振興対策室は7日、市内平得のほ場で新型堆肥すじ撒き機 の実演会を開いた。


 堆肥は通常、サトウキビ植え付け前のほ場にバラで散布される。県は10㌃当たり4・5㌧の堆肥散布を奨励しているが、市などによると、コストが高すぎるためほとんど実施されていない。

 

 関係機関には、機械を使い、生育したサトウキビの根元に直接堆肥を投入できれば、10㌃当たり1㌧程度の堆肥散布でも増産を図れるのではないかという期待感がある。

 

 新型堆肥すじ撒き機はヤビク農機具(南城市)が開発。3つのうねで同時に堆肥を散布できる。従来の堆肥すじ撒き機は、堆肥の水分が40%を超えると内部で詰まることがあったが、新型機は水分が70%近い堆肥でも散布可能で、コストダウンが図れるという。

 

 実演会には関係機関の職員や農家など約90人が集まり、生育したキビのうねに沿って、堆肥すじ撒き機が堆肥を散布する状況を見学した。参加者からは「堆肥散布の効率化や労力軽減につながるのでは」と期待する声が上がった。

 

 隣接したほ場には堆肥を投入しておらず、今後1年かけて、堆肥を散布したほ場とキビの生育状況を比較する追跡調査を行う。


 ヤビク農機具によると、小売価格は約250万円を想定。屋比久友彰場長は「キビの反収は落ちているが、まずは堆肥を使って土づくりを行い、土を肥やして増収につなげてほしい」と話した。同対策室など関係機関は今後、追跡調査の状況を見た上で新型機の導入を検討する。