「リスクない分娩ない」 田中教授が講演

 県立八重山病院などによる市民特別講演会「お産について考える」が8日夜、石垣市健康福祉センターで開かれ、東邦大学医療センター大森病院産婦人科教授の田中政信氏が講演した。田中氏は産婦人科を取り巻く状況について話し、「日本は世界一安全にお産ができる国だが、リスクのない妊娠、分娩はない」と語った。


 講演会では、分娩監視装置の普及や新生児集中治療の確立、総合・地域周産期母子医療センターの整備など戦後から現在までの周産期(お産)医療体制の変遷について説明。

 

 このうち、「24時間体制の継続」「お産は安全と過信し妊婦健診を受けないでお産に臨み、何かあったら医療訴訟をする患者」「医学生や医療スタッフが産科を敬遠」など、産婦人科を取り巻く過酷な状況にも触れた。
 また分娩時の出血量や高年産婦の分娩状況などを挙げ、お産のリスクについて説明した。

 

 田中氏は「人間それぞれ違うように、分娩も人によって違う」とし、「妊婦健康診査を受けること、喫煙や飲酒をしないことなど、妊婦自身もしっかりと気をつけてほしい」と語った。