〝献血〟評価基準に賛否 業者格付け 「強制」「社会貢献」 石垣市の新基準

 石垣市が、建設工事の入札に参加する業者を格付けする基準の一つに「移動献血への協力」を盛り込んだことについて、業者から賛否両論が出ている。反対する業者は「献血を業者に押し付けるのはおかしい」と疑問視。別の業者は「(献血も社会貢献の一環として)反対する理由はない」と受け止める。市は、献血への協力が格付け基準の一つになることで、業者に献血を促す効果があると期待している。

 

 市の格付け評価基準によると、2010年度と11年度の2年間で1回以上移動献血に協力した業者は、格付けの際、従業員1人につき1点が与えられる。上限は10点。


 業者の1人は「献血は本来、見返りを求めない個人の社会貢献。(格付け基準に盛り込んでしまうと)完全に見返りを求めていることになる。建設業界に献血を押しけるのはおかしい」と指摘。

 

 また「企業の雇用規模によっても差が出るし、社長が従業員に献血を強制することになりかねない」と危惧する。


 これに対し、別の業者は「従業員が多い会社は、それだけ雇用を生んで社会貢献している。献血への協力で点数を与えることには反対ではない」と賛意を示す。

 

 また「Aクラスで、点数に余裕がある健全な業者が従業員に強制することはない。(強制があるとしたら)格付けがギリギリの会社ではないか」と見る。

 

 ただ、過去の献血を評価基準に盛り込むことには「後出しじゃんけんのようなもので、フェアではない。本来は事前に業者に告知があるべきだ」と批判した。

 

 関係者は「献血への協力を格付けに盛り込むことで、強制するような効果を持つのであれば好ましくない可能性があるが、業者に社会貢献を促す取り組みとしては、一つのアイデアには違いない」と話した。

 

 格付けは2年に1度行われ、市が新たに策定した評価基準は2013年度から2年間の格付けに適用される。審査書類の提出は今月1日から始まっている。