「星空学びの部屋」建設へ 立体画像で天体紹介 5月連休めどに供用開始

石垣島天文台に併設される星空学びの部屋の完成予想イメージ(同天文台提供)
石垣島天文台に併設される星空学びの部屋の完成予想イメージ(同天文台提供)

 石垣島天文台で、天体の立体画像を見たり、天文学の講義を受けることができる「星空学びの部屋」の建設工事が進んでいる。「学びの部屋」を活用し、住民や観光客が最新の観測成果に触れる機会も増えそうだ。今年3月に完成、5月の連休をめどに供用開始する予定。

 

 同天文台には九州・沖縄で最大の口径105センチの「むりかぶし」望遠鏡が設置され、年間8千人前後が訪れる。週末を中心に一般向けの星空観望会が開催されているが、天候や湿度などの関係で望遠鏡が使えない場合、ほかに、訪問客に見学してもらえる施設や設備がなかった。


 「学びの部屋」では、国内最大級となる200インチのスクリーンを設置し、天体の様子や歴史を立体的に表現した画像「4D2U」ハイビジョンで見ることができる。立体画像は時間を決めて定期的に放映する方向で今後、検討する。


 講義室として、最新の観測成果などを住民や観光客に説明する場にも使える。約60平方㍍で、収容人数は約30人。
 建設に合わせ、口径40センチの望遠鏡1台、小型望遠鏡4台、大型双眼鏡1台を導入する予定で、屋上を使って星空観望会を開くことができる。

 

 同天文台の既存の施設の壁を取り壊し「学びの部屋」と直接往来できる構造になっている。建設工事の事業主体は石垣市で、事業費約6千万円は一括交付金で確保した。


 同天文台の宮地竹史副所長は「単に星空観望会を開くだけでなく、八重山の星空の素晴らしさを学んでもらえる施設にしたい。国立天文台で研究している最新の観測データを紹介することもできる」と期待している。