尖閣で安全操業を 漁業者が「海人の会」結成

 尖閣諸島海域で安心して操業できる環境づくりを推進しようと、漁業者約30人が「尖閣で漁をする海人の会」(名嘉全正会長)を結成したことが20日までに分かった。今後、尖閣のインフラ整備や燃料費の補助などを政府に求める。名嘉会長は「尖閣の豊かな漁場を子々孫々に残すため頑張りたい」と話している。

 

 名嘉会長によると同会メンバーは、八重山漁協の組合員のうち、尖閣海域や周辺で漁をする機会が多いマグロ船主会と集魚灯部会の漁業者が中心。名嘉会長らの呼び掛けに応じ、今月中旬にメンバーが集まった。


 八重山漁協や石垣市は、尖閣海域での安全操業に向け、尖閣諸島での港、灯台、無線施設の整備などを漁業者の総意として政府に要望している。しかし中国の反発が確実視されることもあり、いずれの要望も実現には至っていない。 燃料費の高騰によって、尖閣海域での操業が難しくなっている現状もある。

 

 名嘉会長は「八重山漁協や石垣市を飛び越してでも、自分たちが直接声を上げようと思った」と強調。「せめて、燃料費の補助だけでも実現できれば」と話す。


 同会の会則では、課題が解決されれば、尖閣海域の高級魚であるアカマチやマグロ、カジキ、夜光貝などの水揚げ事業が安定化し、広く島外への出荷が可能になる―と期待。課題解決に向けた要請活動などを事業に掲げている。

 

 正会員は八重山漁協、与那国町漁協の組合員としたほか、会の目的に賛同する個人、団体を賛助会員とする規定も置いた。