トコジラミに注意を 国内で急増、防除困難 衛生講習会に70人

関係者70人が来場した衛生講習会=県八重山合同庁舎
関係者70人が来場した衛生講習会=県八重山合同庁舎

 八重山保健所衛生講習会が21日午後、県八重山合同庁舎でホテルや福祉施設の関係者70人が来場して開かれ、ノロウイルス対策やトコジラミについて学んだ。南京虫の別名を持ち、刺されるとかゆみが生じるトコジラミが国内で急増している。県衛生環境研究所の岡野祥研究員は「トコジラミは見つけにくく、防除対策としてマニュアルの作成が必要」と話した。


 トコジラミは、戦後に殺虫剤DDTによる駆除で激減し、1970年代には国内からほぼ姿を消した。だが、2010年から、欧米などで大量発生したものが、外国人旅行者の荷物に交じって上陸したとみられている。

 

 岡野研究員は、トコジラミは人が使用するカバンなどに付着し、拡散し、被害を拡大させると言う特徴を挙げ、「ホテルでは気付かないうちに清掃員の衣服に付着し、別の部屋まで汚染拡大する恐れがある」と指摘した。

 

 また、早期の発見・防除が重要だが、生物自体が見つけ難く、刺されても最初はかゆみを感じないことで防除が困難。県ペストコントロール協会副会長の下地常弘さんは「調査は目視中心で行っている状況」と説明した。

 

 宿泊施設には、マットレス、毛布などの熱湯洗濯や電気掃除機による吸引を勧めた。