島々の魅力 空からPR 遊覧飛行を観光メニューに 気球、水陸両用飛行機を試験導入 竹富町

鳩間小中学校で4日に開かれた「気球教室」。児童生徒が体験搭乗した(町提供)
鳩間小中学校で4日に開かれた「気球教室」。児童生徒が体験搭乗した(町提供)

 竹富町は、熱気球や水陸両用飛行機を活用し、空から島々を遊覧する観光メニューの創出に取り組んでいる。今月は試験的に気球を導入し、各学校で体験搭乗を進めており、子どもたちが島々の魅力を再認識している。3月には水陸両用飛行機が西表島に到着する予定。町企画財政課の担当者は「(観光メニューの創出に向け)民間の観光事業者を刺激するきっかけになれば」と期待している。

 

 豊かな自然に恵まれた竹富町の観光資源は従来、サンゴ礁の海のダイビング、山登り、川下りなどが主流。しかし新石垣空港の開港を控え、町は「『空』を活用した観光メニューを創出できないか」と今年度、調査事業に着手した。


 熱気球や水陸両用飛行機を使った遊覧飛行を通じ、観光客に、従来は気づかれなかった島の魅力を再認識してもらう。空からの観光が定着すれば、西表島などの有人島だけでなく、仲御神島のように上陸が困難な無人島も、新たな観光資源として位置づけられる可能性がある。

 

 調査事業の事業費約1億円は熱気球、水陸両用飛行機のレンタル料などが主で、一括交付金を充てた。熱気球は北海道の業者からレンタルし、今月、町内に到着。4日に鳩間小中学校で児童生徒の体験搭乗が行われた。

 

 高瀬愛瑠君(小5)は「気球の上からは鳩間島がとてもきれいに見えて気持ちよかった。自分の家がどこかなあと探したりして楽しかった」と笑顔。

 

 今後、黒島、波照間島、小浜島、西表島の各学校でも体験搭乗が予定されている。24日の牛まつり会場や、小浜島のリゾート施設「はいむるぶし」でも試験的に運航される。安全を最優先し、熱気球はロープで係留した状態での体験搭乗になる。業者によると、風向きによっては、町内全域の遊覧飛行も可能だという。


 水陸両用飛行機は来月の到着後、西表島の仲間川河口で、観光関係者の体験搭乗が予定されている。熱気球、水陸両用飛行機とも調査事業が終了する3月で撤収されるが、町は来年度も一括交付金で調査事業の継続を要望する方針。

 

 同課の担当者は「まずは行政がモデルを示すが、将来的には民間活力に期待する」と強調。観光業者に対し、遊覧飛行を観光メニューに取り入れたビジネスモデルの構築を求める考えを示した。