学力向上推進報告会 たくましく生きる力を

八重山地区学力向上推進実践報告会(主催・地区学力向上推進委員会)が23日、八重山合同庁舎で開かれ、文部科学省国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センターの藤田晃之統括研究官が「キャリア教育の視点を踏まえた『確かな学力』向上の推進」をテーマに講演した。

 

日本の子どもたちの成績は世界でも上位だが、勉強を楽しいと感じている子どもの割合が最低に落ち込んでいることを指摘。「とても深刻な問題だ。何のために子どもは興味関心がないことを勉強しているのか。受験のためにつけた知識は(目標の学校に入学したら)きれいさっぱり剥落している可能性が高い」と指摘した。
 その上で「知のレベルが高いことで私たちは豊かになってきた。そういう中で、知はどうでもいいという大人を作っていいのか。すべて受験のために勉強させることには限界が来ている」と現状を危ぶんだ。


 社会的・職業的自立に向けた能力や態度を育てる「キャリア教育」について、従来の進路指導が入試の成功を支援していたのに対し、キャリア教育では「入試に受かることも重要だが(受かったあと)リスクを回避しない、たくましく生きる力を身につけさせる」と述べた。