県学力到達度調査 2教科で竹富町上回る

 2012年度県学力到達度調査で、石垣市の小学5年生の平均正答率が全4教科中、2教科で竹富町を上回っていたことが分かった。両市町の教育委員会によると、石垣市の小5は約550人で、竹富町の10倍以上。石垣市の平均正答率が複数科目で竹富町を上回るのは初めてと見られる。市教委の担当者は「目標としていた竹富町を上回ったことは大きい。(八重山全体で)切磋琢磨できれば」と話している。

 

 両市町の平均正答率は23日、八重山地区学力向上推進実践報告会で発表された。小学校5年生の教科は国語と算数。それぞれ基礎的理解を問うA問題と応用力を問うB問題がある。


 平均正答率で石垣市が竹富町を上回ったのは国語Aと算数A。国語Aは石垣市60・3%、竹富町60・1%、算数Aは石垣市77・7%、竹富町73・6%だった。石垣市は2教科とも県平均も上回った。


 市教委の担当者は「基礎的学力の向上に取り組み、特に市街地の学校で効果があった」と、市が進めている学力向上対策「冠鷲プロジェクト」の効果を強調。「これまで石垣市は八重山地区の足を引っ張る存在だったが、市の成績が動くことで、3市町が切磋琢磨する環境ができる」と強調した。


 応用力を問う他の2教科では、国語Bが石垣市67・6%、竹富町が77・5%、算数Bが石垣市29・3%、竹富町が42・3%と大差をつけられている。基礎学力の定着では一定の成果を上げたものの、応用力で今後に課題を残した。


 中学校2年生の社会は、11年度の平均正答率が58・7%で、県平均を6・9ポイントも上回った。市教委によると、市街地の1校で得点が急激に伸びたことが要因。関係者は「成績の伸びは、個々の教員の授業力にも大きく左右される」と分析しており、今後は授業力アップに向けた取り組みも急務になりそうだ。