八重山振興の起爆剤に 新庁舎は災害対策の拠点 尖閣ブランド化推進 中山市長施政方針 新空港

施政方針演説を行う中山市長=27日午前、市議会
施政方針演説を行う中山市長=27日午前、市議会

 石垣市の中山義隆市長は市議会3月定例会初日の27日、2013年度施政方針演説を行い、3月に開港する新石垣空港について「八重山圏域の振興発展に大きなインパクトを与える」と述べ、市をアジアの玄関口とする「アジアゲートウェイ構想」の実現に意欲を示した。建設後40年余を経過し、老朽化が進んでいる庁舎については「大規模災害時の災害対策の拠点」として新築の取り組みを進めると表明。水産業の振興に向け「尖閣マチ、尖閣ハタ、尖閣カツオ」の商標登録を進める考えも明らかにした。

 

 就任4年目となる今年度は「市長1期目の集大成」と位置づけ「未執行の事業や課題もあることから、粉骨砕身の気概をもって全身全霊で市政運営に取り組み、市民生活の発展、市民所得の向上に全力で取り組む」と決意を強調した。


 老朽化が進む県立八重山病院は、早期の新築を3市町一体となって県に求める。伊原間中と新給食センターには太陽光発電システムを設置し、電気推進船(EV船)の購入助成を実施するなど、再生可能エネルギー導入を進める。

 

 土地利用では、墓地基本計画に基づき、墓地立地の許容と抑制を行う区域を設定し、規制・誘導を図る。石垣港港湾計画を13年度で改定し、離島フェリーバース、人工ビーチ、緑地などの整備を引き続き進める。


 災害発生に備え、要援護者などに配慮した福祉避難所の整備に向け、13年度は基本設計、実施設計を行う。


 機構改革で「観光文化スポーツ局」を新設し、観光部門の組織を強化する。学校給食日は、独立行政法人からの補助打ち切りに伴い、保護者の負担回避のため、市が財政措置を行うことから「市負担分が大幅に増加する」と説明。すでに実施している第3子の無料化に加え、第1、2子の無料化については、財政状況を考慮し、段階的に取り組む。

 

 外国船の領海侵犯や外国航空機による領空侵犯が発生している尖閣諸島については、漁業者が安全・安心な操業を行えるよう、国に毅然とした対応を要望する。