新空港 7日開港へ式典 37年越し夢実現 沖縄、八重山発展に貢献

 

 八重山住民待望の新石垣空港(愛称・南ぬ島石垣空港)開港を7日に控え、県主催の開港式典が2日、新空港ターミナルで約1000人の関係者を招待して開かれた。仲井真弘多知事が「地元八重山だけでなく、沖縄全体の振興に大きく貢献する」と開港の意義を強調し、山本一太沖縄担当相ら来賓も次々と祝福。壇上でのテープカットとくす玉割りが開港の雰囲気を盛り上げた。新空港の供用開始は7日。1976年の事業着手以来、37年の歳月を経て建設が実現した新空港は、住民の夢を乗せた一番機の就航までカウントダウンに入った。

 

 式典会場は新空港ターミナルの特設舞台。仲井真弘多知事は「一日も早い完成を待ち望んできた地元の皆さんにとって、喜びもひとしおではないか。沖縄県の目指す南の国際交流拠点として、地元八重山地域だけでなく沖縄全体の振興発展に大きく貢献するものと確信している」と述べた。


 八重山市町会会長の中山義隆市長は「この日を迎えるまで、本当に多くの人が苦労を重ねてきた」と先人の労苦をねぎらい「国際線開設を図り、アジアゲートウェイ構想を実現したい。新空港を最大限に活用し、探究心と情熱を持って地域振興に力強く取り組む」と述べた。


 建設位置がカラ岳陸上案に決定した当時の知事だった稲嶺恵一氏も招かれ「ハードとしての新空港はできた。これからは八重山の皆さんの力が問われる」などと呼び掛けた。児童生徒代表のメッセージ朗読もあった。
 この日は式典に先立ち、空港駐車場で「南ぬ島石垣空港」の銘板が設置され、神事も行われた。


 供用開始前最後の日曜日となる3日には、一般住民対象の内覧会が午前10時から午後3時まで開かれ、ターミナルビルなどが一般公開される。
 新空港は中型ジェット機が就航可能な2千メートル滑走路を備え、国際線と貨物用のターミナルビルも整備。面積は142ヘクタールと現空港の約3倍で総事業費は451億円。滑走路が延長されたことで従来の積載制限がなくなり、就航率の向上が図られる。人や物の安定的な大量輸送が可能になり、八重山の産業振興などに大きな波及効果が期待されている。


 当初、アオサンゴの群生が広がる白保の沿岸部を埋め立て建設されることになっていたが、自然保護運動の高まりを受け、県は89年、約4キロ北の海上に変更。その後さらに2度変更され、00年に白保地区陸上の現在地に決定した。