一番機 37年の悲願乗せ 「アジアの玄関口」へ一歩

 新石垣空港(愛称・南ぬ島石垣空港)が7日開港した。日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)の初便セレモニーが行われ、国内線ターミナルの到着、出発ロビーは大勢の搭乗客や見送りの人たちでにぎわった。韓国、台湾からのチャーター便3機も相次いで到着し、国際線ターミナルも開港初日から稼働した。建設計画から37年。中型ジェット機が就航可能な2000㍍滑走路を擁する新空港の供用開始で、八重山は旅客や物資を本土や国外へ大量輸送することが可能な新時代に突入する。

 

 開港宣言式が午前6時半から国内線ターミナル玄関前で開かれ、県八重山事務所の當間重美所長、中山義隆市長が「新空港は沖縄の発展の拠点として大きく貢献する」「アジア、太平洋地域からのチャーター便誘致、定期化を目指す」などと新空港を活用した地域振興に決意を示した。


 中山市長の「開港宣言」に合わせ、テープカットとくす玉割りが行われた。
 ANA、JTAは相次いで初便セレモニーを開いた。JTAの初便は午前8時過ぎ、特別塗装機の601便「ジンベエジェット」。海保の消防車2台が放水でつくったアーチをくぐり、新空港で初めて設置されたボーディングブリッジ(搭乗橋)に接続した。


 ANAの初便セレモニーでは、川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長が機長と乗客代表に花束を贈呈。乗客代表で、白保出身の加藤峰子さん(42)=埼玉県さいたま市=は「地域が2つに割れた時は大変だったが、サンゴや自然が守られ、これからの発展につながる新空港ができて良かった」と笑顔を見せた。


 ANAの内薗幸一取締役執行役員は「31日からは東京便で中型機が就航し、生鮮品を東京へ大量輸送できる。沖縄、八重山がアジアの重要なリゾート地として発展できるよう貢献したい」、JTAの佐藤学社長は「地元の会社、うちなーの翼として、今まで以上に皆さんとの距離を縮め、皆さんとともに歩みたい」と述べた。


 開港宣言式に参加するため、車いすで初めて新空港を訪れた元市長の半嶺當泰さん(83)は「素晴らしい施設ができたことにびっくりしている。内外との交流が広がり、石垣市が発展するよう活用してほしい」と期待を込めた。


 到着ロビーの特設舞台では、八重山古典音楽協会と八重山古典民謡協会の会員が「鷲ぬ鳥」の斉唱などで開港の雰囲気を盛り上げた。