「活力あふれる再生」へ ファンド設置で雇用創出 外間町長施政方針

 与那国町の外間守吉町長は町議会3月定例会初日の11日、2013年度施政方針演説を行い、老朽化が進む庁舎の建て替えに向けた「庁舎建設検建設討委員会」を設置する考えを表明した。島の資源を活用した起業などを支援する「ドゥナン・ファンド」を設置し、雇用創出や産業振興を図る。「小さな島の活力あふれる再生」に向け一歩を踏み出すと強調し、現状打開に向けた結束も求めた。

 

 現庁舎は1969年に完成し、築44年が経過している。町は12年度から庁舎建設基金の積み立てを開始しており、新年度は建設位置や庁舎機能、防災拠点の位置づけなどを視野に入れた検討委、推進委を設置する。


 ドゥナンファンドには、「ふるさと納税」を積み立てている「ばんたドゥナン基金」から資金を供給する。「国境離島」であることを強く意識し、周辺海域の活用などを盛り込んだ海洋基本計画の策定にも取り組む。
 JAおきなわと体制を組み、新製糖工場の建設に14年度に着工できるよう取り組む。小型ジェット機を運航する日本トランスオーシャン航空(JTA)の路線が廃止されたことを受け、小型ジェット機運航の再開に向けた要請を続ける。
 与那国伝統の「与那国織」のPRに向け、有名女優の起用や等身大パネル型マネキン作成を進める。


 一括交付金を活用し、県外に出荷する水産物を対象にした輸送コスト負担軽減事業を実施する。同じく一括交付金で、妊婦の妊娠から出産までの渡航費や、子ども、高齢者の専門医による受診のための渡航費などの負担軽減も行う。


 老朽化した祖納保育所の建て替え事業は新年度に完了予定。保育所の運営主体のあり方についても検討する。
 県を事業主体として島内全域で光ファイバー通信網を整備するため、関係機関に要請を行う。


 大災害などに備え、町民の将来的な安心、安全の樹立に向け比川港湾の整備構想の早期実現を促進する。