新火葬場 住民理解に努力 新年度の着工見送りも 人工ビーチ、14年度に一部供用 石垣市議会

 石垣市議会(伊良皆高信議長)3月定例会は13日から一般質問の日程に入り、初日は長浜信夫、大浜哲夫、砥板芳行、仲嶺忠師、上門孝子の5氏が登壇した。新火葬場建設予定地にバラビ道が浮上したことに地域住民から反対運動が起きている問題で、中山義隆市長は「住民と話し合いを重ね、理解していただけるように最大限努力する」と答弁。住民の理解が得られない場合は、新年度で予定している着工を見送る可能性にも言及した。新港地区で市が整備を進めている人工ビーチについて市当局は、2013年度中に部分開放、14年度に一部供用開始する方針を示した。

 

 新火葬場建設問題は大浜氏と上門氏が取り上げた。中山市長は、検討委員会が建設場所として選定したバラビ道について「その場所で決定して必ず実施するのではない」と、正式決定ではないことを強調。新年度予算で建設事業費の一部を計上していることについて「実施年度がずれ込むのであれば起債せずに繰り越しになる。

 

 そのあたりも含めて住民の理解をいただくために、話し合いの場につくのが先かなと思っている」と、新年度での着工を見送る可能性に言及した。 大浜氏は「白紙の状態にしてもう一度、地域住民と徹底的に議論するべきだ」、上門氏は「強行実施は避けるべきだ。誠心誠意を尽くして理解を得る必要がある」と慎重な対応を求めた。

 

 人工ビーチの進ちょく状況は砥板氏が質問。石垣雅好港湾課長は「市街地から近いところにビーチがないという声も聞いている」と早期供用開始の必要性を指摘し「13年度中に背後の緑地も合わせて部分開放したい。14年度中の部分供用開始を目標に事業を実施中で、全体の供用開始は18年度以降」と説明した。

 

 仲嶺氏は、大型漁船を所有者から要望が上がっているとして、新栄町での船揚げ場増設を求めた。新垣隆農水部長は、防衛省の補助事業で事業化の見通しであることを明らかにした。漁船の巻き上げ機新設については「5月に設計、6月に発注、供用開始は8月末の予定」と答弁した。

 

 長浜氏がただしたフルスト原遺跡(大浜)整備の見通しについて、市教委の前盛善治教育部長は「案内板などを設置し、17年度までには歴史学習に活用可能な史跡整備を進めたい。崎原公園に至るルートを史跡散歩の道として計画している」と述べた。