「津波防災マニュアル」改定 防災連絡会「意識向上を」

 八重山地方防災連絡会は「津波防災マニュアル」を改定、13日、公表した。マニュアルは、津波知識の普及と対策のため、2004年に作成。東日本大震災を受け、連絡会が改定作業に取り組んでいた。改定で「大震災を踏まえた津波避難対策」を追加するとともに、「地震・津波への質問と回答」の項目を大幅に拡充した。マニュアルで、連絡会は防災意識向上を呼び掛けている。

 

 改訂版はA4版で計86㌻で、初回版に比べ30㌻増加した。津波の基本知識から始まり、過去の津波、災害の特徴、災害防止策、緊急時の避難場所―ほか全14章で構成。改正された地震・津波情報の伝達方法や八重山地区の全避難場所(石垣市36、竹富町24、与那国10)を明記している。石垣市の指定避難ビル13施設も網羅(もうら)した。


 地震津波への質問と回答の項目では、県内の防災講演会での質疑を基に、117の問い掛けに回答を掲載している。内容は「津波襲来までに時間が無い時にはどうすればいいのか」や「(私は)子どもがいますが職場にいる時、津波警報が出たら不安」、「ホテル経営者として、津波警報が出たらどう行動すべきか」―と具体的な質問が並んでいる。

 

 「改定」内容はこの日から、石垣島地方気象台のホームページで公開。順次、内容を3市町のHPともリンクさせる。マニュアルの冊子は関係機関に配布するとともに、内容をCD化、八重山地区全小・中学校に贈る。

 

 連絡会によると、初回マニュアルは内容が充実しているため、JICA職員によって英語とタイ語に翻訳され、東南アジア諸国でも防災学習に利用されているという。

 

 八重山地方防災連絡会は3市町をはじめ、石垣島地方気象台、市消防本部、県八重山事務所など11団体で構成されている。