「自由で美しい海」ダイビング 初のバリアフリー世界大会 障害者ら200人余参加

照屋さん(中央)と高野さん、韓国のイさん(左)が参加者宣言、大会への期待を膨らませた=レストラン八重福、大川
照屋さん(中央)と高野さん、韓国のイさん(左)が参加者宣言、大会への期待を膨らませた=レストラン八重福、大川

 国内外の障がい者が参加する「バリアフリーマリンフェス世界大会イン石垣島」が14日、4日間の日程で市内で始まった。韓国と台湾の障がい者をはじめボランティアスタッフら200人以上が来島。「障害のない自由で美しい海」に期待を膨らませた。障がい者ダイビング大会の八重山開催は初めて。

 

 新石垣空港開港に合わせ開催された世界大会は、韓国7人、台湾から47人の身体障がい者が参加。島内外のボランティアダイバーらの支援で、八重山の海でダイビングを体験する。シーカヤックやパラセールほかのマリンスポーツ、交流会にも参加、サンゴの移植にも取り組む。


 レストラン八重福=大川=でこの日夕、行われた開会式で、中山義隆市長は韓国・中国・英語を交え歓迎のあいさつ。日本バリアフリーダイビング協会の山田眞佐喜会長も「思いやりと優しさを人と自然に―をスローガンにして、障がい者や高齢者、ボランティアが一堂に集まった。世界大会が継続できるよう願っている」と期待した。


 車いすの照屋佳代子さんとボランティアスタッフの高野千春さん、韓国のイ・ハクジュンさんの3人が「ユイマール精神にのっとり楽しむことを誓う」と宣言、バリアフリー(障害除去)への思いを込めた。


 全盲の参加者・細谷長徳さん(42)=神奈川県=は「ダイビングライセンスを取った直後の17年前、交通事故で全盲になった。海が大好きでダイビングを続けている。初めは怖かったが、サポートのおかげで、海の感覚を全身で楽しんでいる」と言う。


 身体障がい者の田山晴康さん(50)=茨城県=は「石垣は初めて。海の中ではハンデはない。上にも下にも移動でき世界が広がる感じがする。石垣ではマンタが見たい」と声を弾ませた。


 韓国から参加した車いすのチョン・スンヨンさん(55)は「石垣の海はサンゴがきれいで魚も豊富と聞いている。陸では、車いすでも海の中では自由になれる。韓国ではまだ、『障がい者ダイブ』は一般的ではない。石垣島で素晴らしい自然を満喫したい」と目を輝かせた。


 大会は、沖縄ゆいまーる事業推進協議会が主催。NPOアクアプラネットが共催し、日本航空が冠スポンサーとなっている。