「合意形成 一切応じず」 住民が決議書提出へ 新火葬場建設

新火葬場建設をめぐる宮良氏の一般質問で紛糾し、休憩中に打ち合わせる中山市長、漢那副市長(左)ら=15日午前、市議会
新火葬場建設をめぐる宮良氏の一般質問で紛糾し、休憩中に打ち合わせる中山市長、漢那副市長(左)ら=15日午前、市議会

 石垣市の新火葬場建設予定地にバラビ道が浮上していることを受け、地域住民で組織するバラビ道集落会(垣花格代表)は15日までに、一切の合意形成に応じない方針を決めた。今後、住民の署名を集め、18日に中山義隆市長と伊良皆高信議長に決議書を提出する予定。市は「これから地域の皆さんと膝を交えて合意形成に努めたい」(漢那政弘副市長)としているが、住民側が話し合いを門前払いする構えを見せたことで、新火葬場建設をめぐる問題は混迷が深まりそうだ。

 

 集落会によると、14日にバラビ道の住民代表3人が集まって決議書を作成し、今後、同地区の住民のみを対象に署名活動を展開することを決めた。垣花代表は「バラビ道での建設に賛成する住民は1人もいない」と断言する。決議書では「今後一切合意形成(住民説明会)に応じる意思がない」と明記。バンナ公園に隣接する場所での建設は「断固反対」と改めて強調し「(今回の)問題はそもそも市当局の不手際から起きた問題であり、逆に白紙撤回を求める」としている。


 市議会野党も新火葬場建設をめぐって一般質問で連日、市を追及。15日には宮良操氏が、バラビ道を建設の適地とした検討委員会について「2回の検討委員会で、建設予定地に関する質疑は6回しかなかった。市の方針を追認しただけ。でたらめだ」と指摘。「宮古は計画から建設まで7年かかった。10年スパンの議論でやっていくべきだ」と主張した。


 墓地や火葬場の建設位置などを定めた市の「墓地等の経営許可に関する規則」に、バラビ道が違反しているとの認識を示し、一時紛糾。この件は市が県に照会し、規則違反ではないと確認した。


 3月議会に上程された新年度一般会計予算案には、新火葬場建設費の一部が盛り込まれている。予算案を審議している総務財政委員会は一般質問終了まで採決を保留した。


 委員会で仮に可決された場合でも、最終本会議で野党が反対に回るのは必至。中山義隆市長は一般質問で、地域住民の理解が得られない場合には新年度での着工を見送る可能性も示唆している。