「安里屋ユンタ」歌碑、白保に 作詞の星克さん偲ぶ 長男の明さん「誇り」

除幕を終え、喜びを分かち合う関係者=白保
除幕を終え、喜びを分かち合う関係者=白保

 「サー君は野中のいばらの花か」。沖縄民謡として全国で親しまれている「安里屋ユンタ」の歌碑が白保の地に建立され、17日、関係者が集い除幕式(期成会主催)が行われた。式典は、子どもから高齢者まで多数が出席、白保出身の「安里屋ユンタ」作詞者で、立法院議員(琉球政府時代)を務めた星克さんの遺徳を偲ぶとともに建立を祝った。

 

  歌碑建立を求める声は以前から上がっており昨年9月、建立期成会(前盛立会長)が発足、取り組みが具体化した。那覇市と石垣市で資金造成芸能公演を開くなどして、浄財を募集。半年ほどで300万円以上が集まり、建立が実現した。


 白保公民館敷地に完成した歌碑は台座が高さ1・5㍍、横5・40㍍、幅3・4㍍。八重山農林高校から贈られた花崗岩(高さ1・8㍍、重さ16㌧)に、歌詞と碑文、星克さんの遺影(点描)を刻んだ。


 除幕式は、前盛会長をはじめ、星克さんの長男・明さん、豊里友伸・白保公民館長、多宇勇・白保老人クラブ会長、碑文を起草した石垣繁・期成会顧問代表らが参加。幕を払い歌碑をお披露目した。


 前盛会長は「白保住民の魂が込められた碑が完成した。安里屋ユンタの歌詞が永久に愛唱され、生き続けることを確信している」と言葉に力を込めた。


 那覇市から駆け付けた星明さん(58)は「父から叱られた記憶がない。温厚で多趣味な人だった。歌碑の建立を誇りに思う。新石垣空港の開港も合わせ、白保が石垣の玄関として発展し、子どもたちが地域に自信を持ってくれたら」と期待した。


 席上、期成会が高額寄付者ら25人に感謝状を贈呈。大濱用能流保存会の「安里屋ユンタ」や白保小学校鼓笛隊の演奏、伝統の獅子舞の演武も。式後、公民館で祝賀会も催され、関係者が喜びを分かち合った。


 安里屋ユンタは、「安里屋節」を基に、白保尋常高等小学校の教員だった星克さん(後、立法院議員)が作詞、沖縄師範学校の音楽教師だった宮良長包さんが作曲して、戦前の1934年にコロンビアレコードから発売され全国で愛唱された。その後、多くの音楽家が「安里屋ユンタ」をカバー、沖縄民謡を代表する一曲となっている。