かつて、沖縄人はプレッシャーに弱いと…

 かつて、沖縄人はプレッシャーに弱いと言われた。一例が1998年の甲子園。春夏連続出場したのは沖縄水産で、のちにプロ入りした新垣渚投手を擁し沖縄の「史上最強チーム」と称された。のちの大リーガー、松坂大輔投手がいた横浜に対し、沖水は「西の横綱」と呼ばれ、多くの県民が悲願の県勢初優勝を期待した◆ところが沖水は春の大会で実力を全く発揮できず、初戦で浦和学院(埼玉)に4―2と完敗。全国紙には「西の横綱がもろくも崩れた」と酷評された。雪辱を期した夏の大会も埼玉栄に5―4で敗れ、またも初戦で姿を消した◆実力は文句なしだっただけに、多くの県民が沖縄人の「精神的な弱さ」を感じたのではないか。県勢初優勝は、あと10年は遠のいたと思ったものだ◆ところが「伏兵」がいた。翌99年の春の甲子園。沖縄尚学が強豪をなぎ倒して勝ち進み、あれよあれよという間に初の頂点に立った。沖尚は、九州大会ではベスト4止まり。優勝争いの圏外と思われていただけに、県民は驚きそして喜んだ。気負いなく戦えたのが良かったのか◆あれから14年。興南の春夏連覇あり、八重山商工の離島勢初出場ありで、沖縄の高校野球もだいぶ変わった。きょうは沖尚が開幕試合に登場。八重山出身の選手の活躍も楽しみだ。