火葬場 新年度着工困難に 与党修正案で全額削除 BBQ予算は「復活」 市議会最終本会議

火葬場建設事業費を全額削除する与党の修正案に起立して賛成する与党=21日午後、議場
火葬場建設事業費を全額削除する与党の修正案に起立して賛成する与党=21日午後、議場

 石垣市議会(伊良皆高信議長)3月定例会の最終本会議が21日開かれ、2013年度一般会計予算案から火葬場建設事業費4億1095万円を削除する与党の修正案を賛成多数で可決した。火葬場建設事業費に加え「バーベキュー祭り」の関連予算200万円も削除した野党の修正案は賛成少数で否決された。火葬場建設予定地に浮上したバラビ道の住民が強く反対している上、事業費が予算から削除されたことで、新年度の新火葬場着工は困難な情勢になった。

 

 中山義隆市長は13年度施政方針演説で、火葬場の実施設計と建設工事の着工までこぎつける考えを示していたが、予算案から事業費が削除されたことを受け「厳しいが、住民としっかり信頼関係を作り、話し合いたい」と述べた。


 19日の総務財政委員会で市当局は、火葬場建設事業費を予算案から撤回する意向を示したものの、議長を通じて訂正を申し出る慣例に沿っていないなどとして認められず、議案の訂正を断念した。


 しかし同委員会で可決された野党の修正案では、火葬場建設事業費に加え、バーベキュー祭りの関連予算も削除。このため、与党は最終本会議で、火葬場建設事業費は削除しながら、同祭り予算を残した修正案を動議で提出した。


 提出者の上門孝子氏は「バーベキュー祭りには経済的効果があり、継続するべきだ」と主張した。しかし修正案の提案方法をめぐって与党内の意見調整が長引き、議会は一時空転した。


 採決では、与党の仲間均氏、石垣涼子氏が「当局が訂正を出すべきだ。議会をないがしろにしている」(仲間氏)、「市当局から訂正が上がってこないのは筋が通らない」(石垣氏)、などと手続きを問題視し、退席した。与党の修正案は賛成10、反対8で、野党側から知念辰憲氏が賛成に回った。


 バーベキュー祭りをめぐっては、前津究氏が前年の決算報告がないことを問題視。しかし鳩間修総務部長は、決算報告がなくても予算の上程は可能との認識を示した。前津氏は、給食センター新築工事請負契約に関する調査特別委員会設置を緊急動議で提案したが、賛成少数で否決された。