13年度も東京書籍版 文科省指導は「協議中」 竹富町教委

定例会を開いた竹富町教育委員会=27日午前、石垣港離島ターミナル会議室
定例会を開いた竹富町教育委員会=27日午前、石垣港離島ターミナル会議室

 竹富町教育委員会(竹盛洋一委員長)は27日、石垣港離島ターミナル会議室で定例会を開き、来年度の公民教科書に東京書籍版を使用することを確認した。また八重山採択地区協議会の教科書選定に従わず、東京書籍版の公民教科書を採択した問題で文部科学省から指導を受けたことへの対応は、「協議中」(竹盛委員長)とした。

 

  定例会は非公開で行われ、終了後に竹盛委員長が報道陣に対応。「新学期に間に合うように、現在使用している東京書籍を生徒に配布する準備をしている」と述べた。


 文部科学省は1日に義家弘介政務官を町へ派遣し、協議会の答申通りの教科書を使うよう指導した。3月中の回答を求めているが、竹盛委員長は「対応は協議中。私たちがどうやって難問をクリアしていくかということで、協議が非常に長引いている」と説明。また「我々の信念を曲げたくないという思いがある」とした。


 町は12年度に続いて寄付金で30冊の東京書籍版を購入する考え。
 一方、慶田盛安三教育長は町議会3月定例会で、教科書の採択権限が各教委にあるとする地方教育行政法を根拠に「公民教科書は東京書籍を使う」と明言している。義家政務官は、指導に従わない場合は地方教育行政法に基づく是正要求も検討するとしており、今後の対応が注目される。


 町教委は11年8月、育鵬社版を選んだ石垣市や与那国町と異なり、東京書籍版を採択。教科書無償措置法は採択地区内で同一の教科書を使うよう定めているため、文科省は町を無償給付の対象にしなかった。