石垣島の象徴「無残」 テニスコート1面以上 於茂登岳山頂を無断伐採 「行為者は名乗り出て」

伐採された山頂部分。倒されたのは大半がリュキュウチク。回復までに「数年かかるのでは」(市教委)という=於茂登岳(市教委提供)
伐採された山頂部分。倒されたのは大半がリュキュウチク。回復までに「数年かかるのでは」(市教委)という=於茂登岳(市教委提供)

 県内1の高さで知られ、石垣島の象徴ともなっている於茂登岳の山頂部分が、人為的に無断伐採され、石垣市教育委員会と石垣自然保護官事務所が28日、共同発表した。両団体は「山頂部分は市有地で特別保護区。違法行為の可能性が高い」と情報提供を呼び掛けるとともに、行為者の特定を急いでいる。

 

 

於茂登岳山頂部分の伐採を明らかにする(右から)市教委文化課の与那嶺定課長と石垣自然保護官事務所の千田智基・上席自然保護官=石垣市教育委員会
於茂登岳山頂部分の伐採を明らかにする(右から)市教委文化課の与那嶺定課長と石垣自然保護官事務所の千田智基・上席自然保護官=石垣市教育委員会

 伐採は21日、市教委職員が気象台施設管理の立ち合いのため、山頂を訪れ発覚、関係機関に通報した。伐採は524平方㍍(テニスコートの1・16倍)に及び、県指定天然記念物(アサヒナキマダラセセリ=蝶)の食草・リュウキュウチクが切り倒されていたという。


 倒されたリュウキュウチクは、刃物で切られた跡があり、笹が1か所に集められていることなどから「人為的な伐採」(保護官事務所)と断定。調査で1月20日から3月1日の間に伐採された可能性が高いという。自然保護官が山頂に出入りする観光業者らを調べたものの、伐採との関連はなかったという。


 市教委文化課と自然保護官事務所は「状況から伐採は眺望の確保が目的ではないか。まず、行為者を特定し行政指導したい。悪質なら刑事告訴も検討する」とし情報提供とともに、行為者に名乗り出るよう求めている。


 市教委によると近年、於茂登岳山頂の違法伐採が明らかになったのは2005年以来。行為者は県から厳重注意を受けたという。
 情報提供は電話83・7269市教委文化課まで。