自衛隊誘致方針変わらず 交渉で隔たりと町長 公金支出の不透明指摘 与那国町議会

 与那国町議会(前西原武三議長)3月定例会は一般質問最終日の29日、田里千代基、崎元俊男の2氏が登壇した。外間守吉町長が防衛省に対し、自衛隊配備の「迷惑料」を要求した問題で、外間町長は「自衛隊誘致についてはぶれることなく、あくまでも進めていく。交渉の段階で大きな隔たりがあるということで理解してほしい」と述べ、自衛隊誘致を続ける方針に変わりはないことを強調した。要求額の10億円については「少々の減額もあり得るが、それに近い額を要求する」と述べた。

 

 自衛隊配備問題は田里、崎元両氏が反対の立場から取り上げた。崎元氏は用地交渉の難航について「より高いレベルでの金額交渉か、遠まわしの誘致断念か」と真意をただした。


 外間町長は「(要求額は)配備された場合の経済効果」と説明。崎元氏は「町長に感謝したい。自衛隊誘致の見返りが年間賃借料500万円、売買もわずか1億円ということにショックを受けた町民はたくさんいると思う」と、改めて用地交渉に応じないよう求めた。


 田里氏は「条件闘争が崩れた場合、誘致断念もあるのか」と質問。外間町長は「それは防衛省が考えること」とかわしたが「私は中国の脅威とか抑止力などについては、一言も申し上げていない。常に経済優先で今日まで来ている」と述べ、今後も自衛隊配備による経済効果を重視していく考えを示した。


 崎元氏は、町教育委員会で管理している給食費関連の通帳から、昨年7月に26万円が引き出され、今年1月に同じ金額が戻されていると述べ、不透明さを指摘。理由をただした。


 崎原用能教育長は「今指摘され、びっくりしている。行き届かなかったことは反省したい」と述べ、事実を把握していないことを認め陳謝。4月に監査を依頼し、原因を究明する考えを示した。


 与那国便が日本トランスオーシャン航空(JTA)のジェット機から琉球エアーコミューター(RAC)のプロペラ機に変更された件については、田里氏が「1~3月までに機材整備が原因の欠航が4回ある。命にかかわる問題だ。抗議する必要がある」と改めて反発。外間町長は「私も全く同感だ」と述べ、今後もジェット機運航の復活を求め続ける考えを示した。