「アジアのゲートウェイ(玄関口)」として…

 「アジアのゲートウェイ(玄関口)」として祝福ムードの中、開港した新石垣空港。しかし中国の受け止め方はだいぶ違うようだ◆国営テレビのニュースキャスターは、新空港の建設目的について「民用か、軍用か」と疑問を投げかける。石垣島と尖閣諸島の距離が近いことを紹介。与那国島で自衛隊配備計画が進んでいることや、下地島で戦闘機配備が取り沙汰されていることも列挙し、同じレベルで開港に懸念を示してみせる◆新空港は住民の安全性確保や騒音の除去、さらには地域振興のために、37年もの歳月をかけて建設された。有事に利用される可能性は新空港に限ったことではなく、尖閣防衛と無関係なことは、まともに取材すれば明らか。中国の報道は意図的というほかない◆新空港開港日の3月7日には、中国公船が尖閣近海で自国の漁船を取り締まるパフォーマンスを展開した。本コラムではあえて開港日を選んだ挑発行為だと分析したが、中国側が新空港を軍事目的と見ているのであれば、さもありそうなことだ◆市は新空港を活用し、アジア各国から観光客を呼び込む戦略だが、中国からの誘客に関しては、予想よりはるかに厳しい状況だ。アジア全体の朗報であるべき新空港開港を懸念する国は、世界中で中国と北朝鮮くらいだろう。