生コン価格5割アップ 「値上がりでなく値戻し」 協同組合が業務開始

石垣島生コンクーリート協同組合の事務所前に並ぶ理事=1日午前、平得
石垣島生コンクーリート協同組合の事務所前に並ぶ理事=1日午前、平得

 八重山の生コンクリート業者6社で組織する石垣島生コンクリート協同組合(米盛博和理事長)が1日、業務を開始した。米盛理事長は同日の記者会見で、標準的な生コン価格を現在の1立方㍍あたり1万3800円から、約54%アップの2万1200円に改定したことを明らかにした。同組合は「値上がりではなく、適正価格への『値戻し』」としており「業界が活性化するきっかけになる」(米盛理事長)と強調している。

 

 今後は同組合が生コンの受注、製造、販売の一元的な窓口となり、6社はそれぞれ、内部で割り当てられたシェアに応じて業務を行う。
 事務所は平得地区に設置し、松川直人事務局長をはじめ職員3人が常駐。6社が営業担当職員を1人ずつ出向させる。


 組合を発足させた理由について理事は「生コン価格が原価割れする過当競争をしていた。八重山の経済にはプラスになっていなかった」(前盛勝仁理事)、「生コンなしに建設業界は成り立たない。品質と安定供給を守るために、値上げではなく値戻し」(知念敏治理事)などと説明した。新たな標準価格について同組合は「宮古並み」としている。


 価格改定は3月26日の理事会で決定した。今月4日に県建設業協会八重山支部に報告するほか、個別の建設業者にも説明するという。
 約54%の大幅アップによる需要の落ち込みを懸念する声に対して同組合は「サービスの充実などで配慮したい」(大浜達也副理事長)としている。米盛理事長は「われわれにとっては適正価格。最初は感情的なものがあるかも知れないが、半年、1年過ぎれば理解してもらえると思う」と話した。


 同組合は年間の総生産量約7万2000立方㍍、総売上約15~16億円を見込んでいる。
 同協会の連絡先は87―0964。