石垣市内全域を対象とした新たな国営土地改良事業が…

 石垣市内全域を対象とした新たな国営土地改良事業が14年度着工を目標に計画され、事業のなかには、農業用水の上水転用の検討も含まれている◆現在の農業用水は、上水と農業用水の両方を兼ねる真栄里ダムの水を先行利用してきたが、その先行利用を底原ダムに切り替えるもので、真栄里ダムの上水利用量が増える仕組みだ◆一昨年、干ばつによる夜間断水を実施した際に、真栄里ダムの隣に位置する市内最大の底原ダムは、ほぼ満水状態であるように見え、隣接するダムの水の利用量の違いに驚いたが、これでダムの水利用の平準化が可能となる◆石垣市の水道事業では、増加する上水需要に応えるべく白水地区の原水調整池を4基追加する計画があるが、土地改良事業が計画通りに進めば、巨大な原水調整池の設置を小限の規模で済ますことができる◆また、市内の幾つかのダムに小水力発電と太陽電池パネルを設置し、電力料金の軽減を図る計画もあり、軽減された分は土地改良区の受益者に還元されるというが、台風時のパネルの破損などが考えられ、維持費に費用がかさまないよう捻密な計画が必要◆今回の計画を聞くと、発想を転換させるだけで、他の分野にも係るコストを低減させることが可能になり市民にとっては期待できる事業だ。