夜間休日診療に協力 医師会、3人派遣承認 市と協議入りへ

上原会長が建設を進めている貸事務所。1階で休日夜間診療所を開設するよう提案している=6日午後、石垣市登野城
上原会長が建設を進めている貸事務所。1階で休日夜間診療所を開設するよう提案している=6日午後、石垣市登野城

 八重山地区医師会の上原秀政会長は6日、八重山日報社の取材に応じ、市から打診があった「夜間休日診療所」の再開に医師会として協力する考えを明らかにした。医師会から上原氏ら3人を派遣し、上原氏が石垣市登野城に建設中の貸事務所を診療所として使用してもらう方向で今後、市との協議に入る意向。上原氏は「(患者が気軽に診療を受けにくる)『コンビニ受診』は大いに結構だ」と話しており、診療所が開所すれば、県立八重山病院の負担軽減が期待される。

休日夜間診療の再開に向け意欲を語る上原会長=6日午前
休日夜間診療の再開に向け意欲を語る上原会長=6日午前

 上原氏によると、中山義隆市長は3月19日の医師会理事会で、住民が日常的に受診する「一次医療体制」の確立に向けて、医師会の協力を求める要請書を提出。4月にも関係者による協議会を設置する方針も示した。


 医師会は「実質的に、休日夜間診療所の再開に向けた協力依頼」(上原氏)と受け止め、同30日の総会で協議。市と協力する姿勢を示した上原氏の方針を承認した。


 上原氏の案では、夜間休日診療所の診療時間は月~金曜日が午後5時から10時まで、土、日、祝祭日が午後1時から5時まで。上原氏ら3人がローテーションで常勤体制を取る。「月平均30日勤務として、3人の医師で十分に勤務可能」(上原氏)としている。


 貸事務所は敷地面積約330坪。患者用に20台の駐車スペースがある。スタッフは看護師3人、事務員3人を予定している。課題としては「医師確保の継続」「赤字を出さない経営」の2点を挙げた。


 上原氏が建設中の貸事務所には、2階に医師会の事務所が入る予定。1階に医療機器を搬入し、夜間休日診療所として使用する。


 八重山の医療を守る郡民の会(宮平康弘会長)は3月、夜間休日診療所の再開を市に要請した。背景には、本来、市が担うべき一次医療を八重山病院が引き受けているため、同病院医師の負担が過重になっているという認識がある。


 市の救急診療所は2005年3月まで稼働し、医師2人が休日や夜間の医療を担当していたが、前市長は「民間医療機関が充実したことで、受診者が大幅に減少した」として閉鎖した。


 上原氏は患者数が減少した理由について「当時は診療所のPRもせず、患者が受診しやすい雰囲気もなかった」と指摘。閉鎖の最大の理由は医師の2人体制が維持できなくなったためだったという見方を示した。


 自ら夜間休日診療所再開の一翼を担う決意を固めたことについて「一次医療は市町村が担うべきで(八重山病院に負担が集中する)従来のあり方に疑問を持っていた。大いに夜間休日診療所を利用してほしい」と話した。


 夜間休日診療所の再開については協議会で議論が行われ、市が今年度内に結論を出す見通し。