靖国神社を訪れた…

 靖国神社を訪れた。遊就館には第二次世界大戦で命を落とした英霊の遺影パネルが展示されており、石垣島出身の伊舎堂用久大尉の顔もあった。英霊たちの直筆の遺書を読むこともできる◆改めて胸を打たれたのは、当時の若者たちが「自らが身を捨てることで、次世代への礎となる」という明確な目的意識を持ち戦場に臨んだことだ。彼らの思いを胸に、戦後日本は復興と繁栄への道を歩んだ◆しかし現在の平和教育で、彼らの思いがどこまで引き継がれているか疑問である。悲惨な戦争体験を聞かせるのもよい、子どもたちを並ばせて「2度と戦争はしません」と誓わせるのもよいが、なぜ英霊たちの話が出てこないのか。むしろそうした話題は、タブー視されているのが現状ではないか◆先人や英霊たちの思いをしっかり受け止めることが、命の大切さを学ぶことにつながる。新たな平和教育のあり方が模索されるべき時期に来ている◆沖縄や八重山は靖国神社からあまりにも遠く、子どもたちが直接訪れることはできないが、学校や教員に意欲さえあれば、素材を集めることは可能だ。2カ月後には「慰霊の日」がめぐってくる。現状の一面的な平和教育を「打破」するには時間もかかるし勇気も必要だが、まずは第一歩を踏み出すことが大事だ。