東書版の使用継続確認 竹教委、国指導に従わず 教育長「違法ではない」

教科書問題への対応を協議した竹富町教育委員会の臨時会=10日午後、町役場
教科書問題への対応を協議した竹富町教育委員会の臨時会=10日午後、町役場

 八重山教科書問題で、文科省から育鵬社の公民教科書を採択するよう求められている竹富町教育委員会は10日、町役場で臨時会を開き、今後の対応を協議した。臨時会後、慶田盛安三教育長は「(文科省は)違法状態だというが、私たちは違法ではない。何ら瑕疵(かし)はない」と述べ、東京書籍版の使用を続ける方針に変わりはないことを強調。文科省の指導に従わない姿勢を明確にした。文科省から今後の対応について回答を求められているため、今後、回答のとりまとめを急ぐ。

 

  竹富町の回答を受け、文科省が地方教育行政法などに基づく是正要求や、是正要求に応じない場合の違法確認訴訟に踏み切るかどうかが焦点になる。


 文科省は3日付の文書で、町教委に対し、違法状態の解消に向けた方策を明らかにするよう文書で指導していた。臨時会は回答書の作成に向けた意見交換のため開催された。


 冒頭で非公開を決め、報道陣をシャットアウト。約3時間の審議後、取材に応じた慶田盛教育長は、町教委の基本姿勢について「文科省の指導もあったが、私たちは前年度からのもの(東書版)を今後も続けていく」と説明した。5人の委員は「みんな合意している」という。


 文科省への回答を今後取りまとめ、県教委を通じて提出する。
 文科省は県教委に対し、竹富町に育鵬社版を採択させるよう指導しているが、諸見里明教育長は「県は中立の立場」と表明し、明確な態度を示していない。


 慶田盛教育長は「新教育長とは全然調整していないが、中立の立場で、竹富町の意見を尊重すると聞いており、喜んでいる」と諸見里教育長の発言を歓迎した。