専決処分を全会一致で不承認 「議会軽視」と批判の声 製糖工場近代化事業で 竹富町臨時議会

波照間新製糖工場に関する専決処分は、起立による表決で不承認とされた=12日午後、町議場
波照間新製糖工場に関する専決処分は、起立による表決で不承認とされた=12日午後、町議場

 竹富町議会(西大舛髙旬議長)は12日、臨時会を開き、波照間新製糖工場の設計委託管理費を専決処分とした承認案を全会一致で不承認にした。不承認でも専決処分に影響はないものの、町は政治的責任を問われる。議員からは「議会軽視」と強く批判する声が上がり、川満栄長町長は「心からお詫びをしたい」と陳謝、「完璧を目指すため、指導を強化し、自覚を持って一丸となって取り組んでいく」とした。

 

  専決処分は、本来は議会の議決が必要な案件でも、時間的に急を要するなどの場合、町長権限で執行できる。


 波照間新製糖工場に関する専決処分は、一括交付金を活用した含みつ糖製糖施設近代化事業の一部。3月定例会終了後、繰越明許費として手続きを進めている中で、設計委託管理費約5100万円を盛り込んでいないことが分かり、事業を進めるため緊急に専決処分を実施した。


 質疑では、議員から「全く緊張感がない。議会軽視も甚だしい」「安意に専決処分を行ったのか」など批判が続出。


 担当課の野底忠農林水産課長は「議会の審議が望ましい事案であることは理解をしているが、年度末で議会を招集することができなかった。チェック体制の見直しを検討し、再発防止に取り組みたい」とし、理解を求めた。
 討論で、議員の新田長男氏は「質疑応答の中で執行部のチェックミスと判明した。チェック機能が働いていなかったという専決処分は議会軽視。今後このようなことがないように」と反対討論。起立による採決の結果、全会一致で不承認となった。


 地方自治法によると、議会の承認が得られなかった場合でも専決処分に影響はないが、「長にその政治上の責任は残る」としている。


 このほか、町税条例と町国民健康保険税条例の一部改正する専決処分の承認案2件を承認、波照間製糖工場建設工事に関する工事請負契約など2議案を原案通り可決した。