開港から1カ月 辻 維周

新空港のショッピングゾーン
新空港のショッピングゾーン

 新空港開港から1カ月が経ち、そろそろお祭りムードも落ち着いてきたように見受けられる。それと同時にターミナルビルの問題点、例えば出発・到着ロビーの椅子の少なさ、フロアマップの不備なども取り沙汰されるようになり、ターミナルビル会社もその改善に乗り出すと言う。


 自分も何度か利用しているうちに、いくつかの問題点に気がついた。一つはセキュリティゲートが最大3か所しか設置されておらず、出発便が重なると長蛇の列ができることである。今後中型機での運航便が増加したり、LCCが就航したりすると、ますます混雑することが予想されるため、ゲートの早急な増設が望まれるところである。


 また取材していると、フードコートが隔離されていないために、他人に見られているようで食べていても落ち着かないとか、埃っぽいようで食べる気がしないと言った年配の旅行者からの言葉もあった。確かにあのようなオープンスペースでの飲食には抵抗がある人もいるに違いないので、通路から隔離されたクローズドスペースを持つ飲食店も必要ではないだろうか。また飲食店の開店時間が午前9時からと遅い事や、ほかの空港のようにショッピングゾーンでお弁当(空弁)を売っていないことも利用者には不評で、「フードコートは落ち着かないし、機内で食べるお弁当を買おうにも売っていないとは不親切だ」などと不満を漏らす観光客もいた。


 さらに、雑誌を含む書籍を売っている店が一軒もなくなってしまった事。特に旧空港では買う事が出来た、八重山でしか買えないような地元出版社の書籍が、新空港では一切買えなくなってしまった事は、一人でも多くの人に八重山を深く知ってもらいたいと思っている私にとっては残念至極である。
 以上述べた事はほんの一例であり、ターミナルビル内に「御意見箱」のようなものを設置したり、ターミナルビルのHPで、空港に対する意見や提案をできるようなサイトを作ったりすることも必要ではないだろうか。当事者には見えていないところでも、利用者は意外と見ているものである。


 また紙面でも何回となく指摘されている交通の問題であるが、レンタカーやレンタカー送迎車両、一般車両の無謀運転だけでなく、国道や裏道として利用される農道でのバスやタクシーの大幅な速度違反や追い越し違反も目立っている。空港から市街地までのたった14~15キロの区間を、40~50キロの制限速度で走る場合と、70キロで走る場合との所要時間は5分と変わらない(もっともメーターさえ見ずに漫然と走っているケースもあるらしいが)。その運転により自転車やセニアカーに乗ったお年寄り、小学生などが事故の危険にさらされている問題である。また、自転車やマラソンの練習をしている人も増加しており、ルールを守った運転をするのはドライバーの義務である。島時間を堅持し、自分本位な運転は止めようではないか。