台湾漁船の尖閣諸島周辺で…

 台湾漁船の尖閣諸島周辺での操業を認める日台漁業協定に10日、政府が調印した。尖閣諸島の領海内は守られるが、それ以外の尖閣周辺で台湾側が独自に主張する漁場は全て認められた上、それより石垣島側に近い一部の海域での操業も認めた格好 ◆漁業者の間では、八重山の漁船と台湾漁船の間ではえ縄切断などのトラブルが発生することは必至と指摘する声が多いマグロ船の船主によると、八重山の漁船が本マグロ漁に用いるはえ縄の長さは船の大きさによっても違うものの、平久保沖から仕掛けを投入し約4時間、投入が終わるころには魚釣島が見えるほどの距離だという。はえ縄一式の値段はなんと約500万円◆台湾漁船とのトラブルではえ縄を切断されると、どれだけの仕掛けを回収できるかが、その後の本マグロ漁継続への生命線となる

◆尖閣問題で台湾を日本側に取り込む狙いがあるとみられている今回の協定は、漁業者の意見が全く反映されておらず、八重山のマグロはえ縄漁を危機的状況に追いやる可能性がある。「台湾漁船のほうが10倍多い」との声もあるからだ◆サンフランシスコ講和条約の4・28より、日台漁業協定に政府が調印した4・10のほうが沖縄にとっては「屈辱の日」にふさわしいと言えるだろう。