「主権回復の日」式典に抗議 野党に公明など同調 辺野古意見書も賛成多数

「主権回復の日」式典に抗議する意見書に採決で賛成し、起立する野党(左側)と、与党の3人(右側)=22日午前、議場
「主権回復の日」式典に抗議する意見書に採決で賛成し、起立する野党(左側)と、与党の3人(右側)=22日午前、議場

 石垣市議会(伊良皆高信議長)の臨時会が22日開かれ、サンフランシスコ講和条約が発効した4月28日に合わせて政府が開催する「主権回復の日」式典に反対し、抗議する意見書を野党と公明党などの賛成多数で可決した。意見書では「沖縄・奄美・小笠原にとって4月28日は、日本から切り離された『屈辱の日』」だとして、式典開催は基地の過重負担に苦しむ県民の心を踏みにじる―と訴えている。普天間飛行場移設問題で、政府による名護市辺野古沖の埋め立て申請に抗議する意見書も賛成多数で可決した。

 

「主権回復の日」式典に抗議する意見書は野党の長浜信夫氏が提案。与党の砥板芳行、石垣亨氏が反対討論し「すべての国民が4・28式典を通じて基地被害の沖縄に思いをはせ、北方領土や竹島に対する認識を新たにするためにも、式典は必要だ」(砥板氏)などと述べた。


 野党の石垣三雄氏、与党・公明の平良秀行氏が賛成討論し「沖縄が切り捨てられた事実一つを取っても、主権が本当に回復したかどうかは明らか。県民にとっては屈辱の日と言わざるを得ない」(石垣氏)などと批判した。
 野党と公明党の2人、与党の石垣涼子氏、中立の松川秀盛氏が賛成し、11対9の賛成多数で可決した。


 辺野古沖の埋め立て申請に抗議する意見書は石垣三雄氏が提案し①普天間飛行場の県内移設の作業中止②オスプレイ配備撤回と新たな配備中止③米軍基地の整理縮小の積極的な促進―などを求めている。


 与党の仲間均氏は「今まさに、中国が尖閣諸島を攻めてきている。(普天間飛行場は)辺野古に早急に移したほうがより安全だ」と反対討論、与党・公明の大石行英氏は「新たな基地負担は容認できない」と賛成討論した。採決の結果、主権回復の日式典に抗議する意見書と同様に、11対9の賛成多数で可決した。


 TPP(環太平洋経済連携協定)参加表明に抗議する意見書は野党の宮良操氏が提案。全会一致で可決したが、与党のうち自民党石垣支部の8人は全員退席した。