漁船10隻が尖閣へ 領海侵入に緊張走る

尖閣海域へ出港する漁船=22日午後10時過ぎ、石垣漁港
尖閣海域へ出港する漁船=22日午後10時過ぎ、石垣漁港

 民間団体の「頑張れ日本!全国行動委員会」が企画した尖閣諸島海域での釣り(漁労)のツアー約90人が22日午後10時過ぎ、漁船10隻で石垣漁港を出港した。23日早朝に尖閣海域へ到着する見込み。尖閣海域には同日夜、中国の海洋監視船3隻が一時領海侵入し、同委員会の水島総幹事長が「中国公船は日本船の臨検を狙っていると思うが、絶対に中国人を乗船させてはいけない」と呼び掛けるなど、緊張が走った。


 中国公船による領海侵入が常態化している現状について「中国と海保の巡視船の実効支配は同じレベルになった。われわれが漁をすることで唯一、(日本が)優越している状態」と強調した。


 狛江市(東京)から参加した市議の辻村ともこさんは「日本の端の島で何が起こっているか、しっかり自分の目で見たいと思った。(尖閣が中国に奪われると)あの海域で中国の潜水艦が活動できるようになり、アジア全体の脅威になる」と指摘した。


 中国海洋監視船はツアーの出港に先立ち、午後9時35分ごろまでに領海を出た。
 ツアーは今回で13回目。出港に先立ち、石垣漁港では海上保安庁の職員が1隻ずつ立ち入り検査を行った。