「事故起きていたかも」 中国監視船、地元漁船を猛追

 領海侵入した中国の海洋監視船は、船足の遅い地元漁船を猛スピードで追跡した。船長は23日、帰港した石垣港で「あのままだと事故が起きていた可能性が大きい」と憤った。


 「頑張れ日本!全国行動委員会」のツアーに参加した漁船9隻は、海上保安庁の避難要請を受け、13隻ほどの巡視船にガードされるように魚釣島周辺から石垣港へ引き返し始めた。


 しかし午前10時ごろ、中国海洋監視船「海監66」が突然、最後尾近くにいた「並里丸」めがけて猛スピードで突っ込んできた。


 並里学船長は「気がついたら並走していた。距離は約20~30㍍。(中国船は)本当にこんなことをやるんだなと思った」と振り返った。


 海上保安庁の巡視船が、並里丸を守るように割り込んできた。並里船長は「中国船にあれだけくっつかれたのだから(海保の船がいなければ)事故が起きていた」と危惧した。追跡は30分近く続いたという。


 「第十一善幸丸」は、2月にも尖閣海域で「海監66」の追跡を受けていた。「海監66」は、この日も数10㍍の距離まで接近してきた。


 名嘉全正船長は「見覚えがある船だと思ったのかも知れない。あれだけ海保の巡視船がいて、こっちは9隻もいるのに」と監視船の行動にあきれた様子だった。
 ツアーの漁船団はこの日午後6時ごろまでに、9隻とも無事、石垣港へ帰港した。