動き「見越していた」 日中の実効支配〝互角〟に 水島幹事長

尖閣海域への出港を前に、報道陣のインタビューを受ける水島幹事長=22日夜、石垣漁港
尖閣海域への出港を前に、報道陣のインタビューを受ける水島幹事長=22日夜、石垣漁港

 「われわれの行動を見越していた」―。尖閣諸島周辺では23日、「頑張れ日本!全国行動委員会」がチャーターした漁船団の到着を待ち受けるように、中国の海洋監視船が大挙して領海侵入した。同委員会の水島総幹事長は、「日本と中国の公船による尖閣の実効支配は五分五分になった。どんどん中国の圧力が強まっている」と、尖閣海域が侵食されている実態を訴えた。


 尖閣の実効支配をアピールするため、参加者を一般公募して始めた釣りのツアーは今回が13回目。水島氏は今回の出港も、中国側が事前に情報収集していたと見る。


 燃料費の高騰などを受け、尖閣海域で漁をする地元漁業者は減少している。


 「漁業者が燃料の補助を受け、尖閣で活発に漁をできるようになれば、われわれが行く必要もなくなる」とツアーの意義を訴える。


 9隻の漁船団が魚釣島周辺に到着し、釣りをしながら移動しようとした時、海保が「中国の海洋監視船が領海侵入した」と無線で島陰への避難を促してきた。
 さらに「監視船が接近している。全速力で石垣港へ戻ってほしい」と要請を受けた。


 安心安全操業どころではない実態。「結果として、向こうがわれわれを追い払ったことになる」と悔しさをにじませる水島幹事長は「自衛隊法を改正し、領海に入ってきた中国船に対しては警告の上、拿捕や撃沈できるようにするべきだ」と訴えた。


 国内には日中間の緊張を高めるとして、ツアーを非難するような風潮もある。
 「(日本の領海内で漁をするという)当然のことをやっているのに、とんでもないことをやっているように言われる」と苦笑しながら「今後も活動は続ける」と明言した。