川平に雹降る 驚く目撃者「初めて」

川平に降った雹(松原一代さん提供)
川平に降った雹(松原一代さん提供)

 石垣市の川平に25日朝、直径数㌢ほどの雹(ひょう)が降り、住民らを驚かせた。目撃者によると、雹が降ったのはこの日午前8時55分ごろ。空が夜のように暗くなり、突然、雨交じりの雹が降ってきたという。降雹は10分ほど続き、雹が消えると豪雨になったという。

集めた雹を手に「姪っ子にも見せてあげたい。ずっと保管する」と話す安吉さんの長女の安子さん=(おいシーサー遇)、川平
集めた雹を手に「姪っ子にも見せてあげたい。ずっと保管する」と話す安吉さんの長女の安子さん=(おいシーサー遇)、川平

 目撃したグラスボート運航会社社員の松原一代さん(49)は「突然、小石が大量に落ちたようなすごい音がして、外に出たら雹だった。石垣で雹を見るのは初めて。びっくりした」と話した。外には、数十人の観光客がおり、多くが携帯電話で雹の写真を撮っていたという。


 川平で、手作りそばとジェラートの店を営む石垣安吉さん(61)は「神様もびっくりしたんじゃないか。世の中がおかしくなっている。店の向かいにある駐在所の芝が雹で真っ白になるほどだった」と振り返った。石垣島で初めて見る雹に、安吉さんの妻が、数粒拾い冷凍庫に保管した。


 沖縄気象台天気相談所によると、沖縄気象台が雹の統計を取り始めた1986年以降、県内では24件の降雹報告があり、うち八重山は石垣島で2件(1988年3月1日・2005年3月23日)の降雹情報が寄せられているという。


 石垣島地方気象台は「川平で雹が降ったとの報告が寄せられている。ほかの地域からの降雹情報はない。被害の報告は入っていない」としている。


 雹は発達した積乱雲内で生成される直径5㍉以上の氷の粒。大きさで5㍉未満の霰(あられ)と区別される。沖縄気象台によると、この日午前、沖縄地方を寒冷前線が通過し、石垣島周辺の大気が不安定化、積乱雲が発達するとともに、八重山各地で大雨となった。