道路寸断、北部住民救出 大地震想定し避難訓練

陸自ヘリに乗って明石地区から到着し、自衛隊員に避難所の屋内練習場へ誘導される住民=28日午前、市中央運動公園陸上競技場
陸自ヘリに乗って明石地区から到着し、自衛隊員に避難所の屋内練習場へ誘導される住民=28日午前、市中央運動公園陸上競技場

 石垣市は市民防災週間(24日~30日)に合わせ、震度6の強い地震と津波を想定した防災訓練を28日、全島一斉に実施した。市によると各公民館など33カ所に2390人が参加し、避難経路や時間などを確認した。陸上自衛隊の輸送ヘリCH47も明石地区や竹富町黒島の住民を陸上競技場に輸送し、避難所の屋内練習場に誘導した。30日には、各学校や社会福祉施設を対象にした防災訓練が予定されている。


 同週間に合わせた全島一斉の防災訓練は昨年に続き2回目。訓練の想定によると、午前10時、石垣島東方沖を震源とする強い地震が発生。一斉メールや広報車両、コミュニティFMで住民に情報が伝えられた。
 住民は避難所になっている各公民館などへ続々と集合。中山義隆市長を本部長とする対策本部は屋内練習場に設置され、市職員は自宅がある地域の避難所に到着したあと、屋内練習場に向かった。


 北部地区で地震、津波により道路が寸断されているという情報が入り、中山市長は県を通じ、孤立した住民の輸送を陸自第15旅団(那覇市)に要請。
 陸自ヘリは陸上競技場を飛び立ち、明石地区で住民12人を乗せて戻った。この日は竹富町も住民の輸送訓練に参加し、陸自ヘリは黒島の住民も輸送した。
 昨年の防災訓練では悪天候のため、陸自ヘリによる輸送訓練は中止されていた。


 屋内練習場では、陸自によるカレーの炊き出しも行われた。
 自衛隊員は約100人が第15旅団と西部方面情報隊から参加した。閉会式で中山市長は「地域防災のあり方や、それぞれの家庭での避難について、いろいろ話し合いをしてほしい」と呼び掛けた。