無人販売店が人気 「県内で一番多いのでは」 気軽に並べて手軽に買い物

販売台はほとんどが手作り。個性的な商品台が並ぶ。中には冷蔵庫が設置してある場所も。料金箱もユニーク
販売台はほとんどが手作り。個性的な商品台が並ぶ。中には冷蔵庫が設置してある場所も。料金箱もユニーク

 石垣市内で個性的な無人売店が増えている。ほとんどは野菜か果物の「店舗」だが中には、薬草やお茶、陶器類、クワガタの無人販売も。どの店舗も固定客が付くなど、静かな人気を集めているようだ。


 無人売店を調べている公的・民間組織はないものの、農業資材を扱い、本島と行き来している会社員の男性(45)は「市町村単位で、無人売店が一番多いのが石垣市だと思う。いくつあるのかも数えらきれないのではないか。それだけ、農業が身近で、野菜づくりに取り組んでいる市民が多いのでは」と指摘する。


 無人売店の魅力は旬の農産物が安く(数百円以下)手に入るところ。毎日、新鮮野菜が並ぶのではなく、作り手の都合で商品ゼロの日も。生産者が気軽に並べて、市民が気兼ねなく買える手軽さも受けているようだ。


 真栄里の国道390号沿いで、今年1月から無人販売所を設置している女性(62)は「夫が家庭菜園で作った野菜を出している。小遣い程度にしかならないが、多くの人に食べてもらえると、うれしい。お金を払わないで野菜を持っていく人は少数」と話す。


 字白保の無人販売店で写真を撮っていた野村健太さん(28)=横浜=は観光で石垣島を訪れた。「石垣島は4度目。都会では無人販売なんて考えられない。安いしおいしそう。パイナップルを買って、ホテルに帰って食べたい」と日焼けした顔をほころばせた。