妊婦の船賃全額補助 一括交付金を活用 竹 富 町

 竹富町は4月から、妊婦が出産のため石垣島に出向く船賃の全額補助をスタートさせた。従来は半額助成だったが、一括交付金を新たな財源として活用した。町はすでに、昨年8月から児童生徒の町外派遣費の補助もスタートさせている。今後も障害者などを対象に船賃の補助制度を拡充したい考えで、川満栄長町長は「子育て支援を進めて少子高齢化に歯止めを掛け、弱者に優しいまちづくりを進めたい」と話した。

 

 町は2006年から、妊婦が本島や石垣島に出向く際の船賃や航空運賃の半額補助と、2千円を上限にした宿泊費の補助を実施している。


 一括交付金の活用が認められたため、4月からは石垣島への船賃を全額補助とした。今年度当初予算には船賃、航空運賃に210万円、宿泊費に80万円の補助金を計上し、うち8割に一括交付金を充てる。


 児童生徒に対しては、文化活動の大会、コンクール、コンテスト、表彰などで、八重山地区代表として町外、県外に派遣される費用を負担。交通費は県内が全額、県外が半額、宿泊費は1泊当たり3~4千円を上限に支給している。


 従来は町単独事業だったが、新たに一括交付金の活用が認められた。今年度予算には約220万円を計上し、うち8割に一括交付金を充てる。


 川満町長は7日、八重山日報の取材に対し、将来的に交通費補助対象を障害者、特定疾患者などにも拡大したい考えを示した。診療所がない新城島、鳩間島などから町内の診療所に通うための船賃も、補助が可能か検討している。


 町議からは、市街地から離れた新石垣空港が開港したことを受け、町民が離島ターミナルから新空港に向かう際のバス賃を補助するよう求める声も出ている。


 川満町長は「どれくらいの町民が利用するかがキーポイントになるが、現在のところ地域からの要請はない。地域の声として広がれば真剣に考えざるを得ない」と指摘。「(現時点では)弱者に優しいまちづくりを優先させたい」と説明した。