地元メディアも取材 チャーター船で周辺海域へ

GPSで現在地を確認、レーダーで台湾漁船を探しながら航行する西里船長。中国語の無線会話だけが入ってきた=石垣島の北東70㌔の海域、9日午後11時ごろ。
GPSで現在地を確認、レーダーで台湾漁船を探しながら航行する西里船長。中国語の無線会話だけが入ってきた=石垣島の北東70㌔の海域、9日午後11時ごろ。

 日台漁業協定発効(10日午前零時)に合わせ、八重山記者クラブは前日の9日から遊漁船をチャーター、台湾漁船の操業が認められた「法令適用除外水域」境界線上を取材した。


 地元メディア関係者7人が、遊漁船「第三吉生丸(西里政晃船長)」に乗り込み9日午後7時前、登野城漁港を出港。北北西の対象水域に向かった。2時間後の午後9時、北緯24度50分、東経124度の「除外水域」境界線上に到達した。


 境界周辺で、3隻の船舶の灯りを視認。西里船長によると形や大きさから、2隻は水産庁の監視船、もう1隻はタンカー(船籍不明)の可能性が高いという。監視船らしき船舶には、800㍍まで接近したものの、事故防止のため、これ以上近づくことができず、船種の確認はできなかった。


 この水域から、さらに境界線上を北北東に航行。船舶用レーダーを利用ながら台湾漁船を探したものの、レーダー(半径38㌔以内)に船影は映らず午後11時、石垣島の北側72㌔の地点から引き返した。10日午前4時過ぎ、登野城漁港に帰港した。


 漁師になって25年目の西里船長は「漁業協定は必要だが、日台協定は台湾に譲歩し過ぎだ。『除外水域』は好漁場で、石垣の漁業者はほとんどがここ(対象水域)で漁をしている。台湾漁船の操業を認めれば私たちは生活できなくなる」と不安を訴え。「台湾漁船はわざと日本船の漁具を切り捨てている。海域でのトラブルが心配だ」と、操業ルールが未定のまままの協定発効を批判した。