12日はアセローラの日 生産者、休日返上で収穫 川満さん「石垣島は生産に有利」

休日返上で収穫に追われる川満さん。あと数日で今期の収穫は終了するという=かわみつ農園、12日、登野城
休日返上で収穫に追われる川満さん。あと数日で今期の収穫は終了するという=かわみつ農園、12日、登野城

5月12日はアセローラの日。母の日と重なった日曜日のこの日も、石垣市のアセローラ農家は休日返上で収穫に追われた。かわみつ農園(川満哲生代表)=登野城=では20年ほど前からアセローラ栽培に取り組み。現在、ネットハウス4棟計40㌃の農場で、アセローラを生産、年間5㌧を収穫している。

 

5月は、年4回の収穫シーズンの最初の収穫期にあたり、川満さん夫婦らが直径数㌢ほどの果実摘み取りに汗を流している。ピーク時には1日で200㌔を収穫するという。


 川満さんがアセローラに取り組む動機となったのが、果実の栄養価の高さ。「レモンの30倍のビタミンC」と知り、マンゴー生産の傍ら栽培を始めた。試行錯誤を続けながら、2年目で1㌧の実を収穫。今では、水分を調整し、花芽を増加させる特別な栽培方法を採用、収穫量を増やしている。


 現在、石垣市で本格的にアセローラ栽培を営む農家は数世帯ほどだという。生産者が増えない理由として、川満さんは「販路開拓が難しく、常温で鮮度を保つのが難しい」と指摘。かわみつ農園のアセローラは全て、工場に出荷されジュースの原料になっているという。


 川満さんは「石垣島は本島よりもアセローラ生産に向いているが、加工品の開発が課題。食品だけでなく、化粧品の原料にもなり、素材として魅力的。新商品が開発できれば、石垣島の特産品として、高い可能性がある」と自信をのぞかせている。


 [アセローラの日]本部町の特産「アセローラ」の普及を図ろうとと、町制定委員会が1999年、初収穫の時期にあたる5月12日をアセローラの日に制定した。本部町は国内1のアセローラ産地となっている。アセローラは西インド諸島から南・中央アメリカ原産。日本では1958年、沖縄熱帯果樹の草分けヘンリー仲宗根さんが、名護農業試験場に8本の挿し木を植え付けたのが最初となった。