カンムリワシ幼鳥放す 防鳥用テグスに絡まる

カンムリワシの幼鳥は児童たちに「よんな」と名付けられた=13日午後、大本小学校
カンムリワシの幼鳥は児童たちに「よんな」と名付けられた=13日午後、大本小学校

 環境省石垣自然保護官事務所は13日、防鳥用のテグスに絡まり動けなくなったカンムリワシの幼鳥を保護地点から近い大本小学校から放鳥した。カンムリワシは「よんな」と名付けられ、児童たちが見守る中、元気に飛び立っていった。


 「よんな」は3月31日、大浜三和の点滅信号付近の田畑で防鳥用に設置されたテグスに絡まって動けなくなっていた所を保護された。「よんな」の脚にはHの文字が書かれた緑色のカラーリングが装着されている。


 この日、自然保護官の本田師久さんが「よんな」が保護された経緯を児童たちに説明。「皆さんの地域にはカンムリワシが沢山いる。個体を見分けるように観察をしてほしい」と話した。


 放鳥は同校のグラウンドで行われ、児童たちが見守る中、「よんな」は力強く羽ばたき、山の方へ飛んでいった。
 大江ひかるさん(6年)は「カンムリワシの放鳥は初めて。幼鳥はじっくり見たら可愛かった。近くで見れて良かった」と嬉しそうに語った。


 環境省石垣自然保護官事務所によると、今回のようなケースは今年2件、確認された。本田さんは「テグスに蛍光テープなどを貼るなど、農家の方にも協力をいただきたい」と理解を求めた。


 また、今年は交通事故によるカンムリワシの死亡は4件。
 カンムリワシの保護・死体収容は計10件となっており、事務所では注意喚起を呼び掛けている。