尖閣海域が好漁場だと…

 尖閣海域が好漁場だとは聞いていたが、次から次と魚が水揚げされ、甲板に打ちつけられる音を聞くと胸が躍ってきた。高洲丸(高江洲正一船長)は13日から2日間の操業で約60㌔の水揚げ。釣り上げた魚の何匹かはその場で刺身にして食べ、乗船した伊良皆高信議長らが新鮮な味に舌鼓を打った◆石垣島から約170㌔。漁業者は一晩かけ、高い燃料費を費やして尖閣海域に向かう。「石垣島周辺で獲れた魚も、尖閣周辺で獲れた魚も同じ値段なら、誰が尖閣まで行くのか」と指摘するのは仲間均市議。「尖閣ブランド」の魚を高値で売ることで、尖閣周辺での漁業活動を活発化しようと訴える。高江洲船長は、ブランド化を目的に設立された会社「尖閣」の社長でもある◆「尖閣」ブランドをめぐっては同社と八重山漁協の対立が未解決のままだが、ブランド化そのものが喫緊の課題であることは住民の共通認識だ。ここは関係者が一丸となれる体制を作りたい◆尖閣諸島を背景に、釣り上げた魚を手にする漁業者の写真を出荷ケースのパッケージに使うとか「尖閣ブランド」を具体化するアイデアはいくつも考えられる◆漁業者が元気になり、尖閣の実効支配も強化されるという一石二鳥の効果。今だからこそ一歩を踏み出したい。