チャーギ食害のおそれ 学校でも数百匹目撃 蛾のキオビエダシャク 石垣市

濃紺に鮮やかな黄色の帯が特徴のキオビエダシャク。羽根の長さは5㌢ほど。ネット上では「かなり美しい蛾」と評価する昆虫ファンも=字石垣で
濃紺に鮮やかな黄色の帯が特徴のキオビエダシャク。羽根の長さは5㌢ほど。ネット上では「かなり美しい蛾」と評価する昆虫ファンも=字石垣で

 高級木材イヌマキ(チャーギ)を食害する蛾の一種「キオビエダシャク」が石垣市で大量発生している。1か月ほど前から、市内各所で大群の飛翔が見られており、イヌマキへの影響が懸念されている。専門家は「幼虫に触れると、かぶれることがあるので、チャーギには近づかないで」と注意を呼び掛けている。

 

 キオビエダシャクは蛾の仲間では珍しい昼行性。国内では九州から琉球列島まで分布し八重山では4月から7月に掛けて産卵、羽化する。成虫は花の蜜、幼虫はイヌマキの葉をエサにしている。


 登野城小学校では5月中旬頃から「キオビ」の姿が目立ち始め、時には数百匹の大群が飛翔。授業に支障はないものの一部は教室内に迷い込み「児童の集中力が途切れる」との声も。


 仲皿利治教頭は「校庭にあるイヌマキから発生が広がっているようだ。面白がっている子がいる一方で、虫の嫌いな子は近付かないようだ。被害が出ているわけではないので、ピークが過ぎるのを待つしかない」と話す。


 登小に隣接する八重山高校でも5月から、大量発生が確認されている。生物担当の長浜大樹教諭は「原因は分からないものの、八重山では周期的に大量発生しているようだ。よく見るときれいな蛾だが、あまりに多いので気味悪がっている女子生徒もいる」と言う。


 字宮良出身の昆虫博士・大城安弘さん=那覇市首里=の話
 大量発生は(八重山の)空梅雨と関係があるかもしれない。成虫は無害だが、幼虫(毛虫)に触れると人によっては、かぶれることがある。しばらくはチャーギに近づかないほうがいい。チャーギの葉が全て食害されても、木が枯れることはほとんどない。気になるなら、幼虫は市販の殺虫剤ですぐに駆除できる。あまり心配しすぎないほうがいい。発生のピークは7月ごろで、大量発生は長続きしない。もうしばらくの辛抱だろう。