3市町に再協議促す 諸見里教育長「県は中立」

玉津教育長との意見交換後、報道陣の質問に答える県教委の諸見里教育長=6日午後、石垣市教委
玉津教育長との意見交換後、報道陣の質問に答える県教委の諸見里教育長=6日午後、石垣市教委

 石垣市、与那国町と竹富町で中学校公民教科書の採択が割れている問題をめぐり、県教育委員会の諸見里明教育長が6日八重山入りし、与那国町の崎原用能教育長、石垣市の玉津博克教育長と相次いで意見交換した。諸見里教育長は取材に対し「県はニュートラル(中立的)な立場で臨む。3市町が当事者意識を持ち、主体性を発揮して解決すべきだ」と強調。早ければ月内にも3市町が自主的に同じテーブルにつき、再協議するよう促した。

 

 文科省は竹富町の教科書採択が違法との認識を示しており、同町に対し、育鵬社版を採択し直すよう求めている。県教委は文科省とは異なり、3市町に自主的な再協議を促すことで、八重山教科書問題を解決したい考えを示したことになる。
 諸見里教育長によると、玉津、崎原両教育長とも、再協議に前向きな姿勢を示したという。諸見里教育長は7日には竹富町教委を訪れ、慶田盛安三教育長と会う予定。
 県教委としては再協議の場を設定せず、協議の形態なども3市町の自主性にゆだねる。諸見里教育長は「(八重山教科書問題で)3市町に、わだかまりがあると感じた。わだかまりを解くためにも、一緒に話をして解決策を見出してほしい」と期待。
 年度内の解決が難しい場合でも「来年度は小学校教科書の採択協議がある。(その場も利用して)納得いくまで議論してほしい」と述べた。


 2011年の中学校公民教科書採択で、石垣市、与那国町は八重山採択地区協議会の選定結果に従って育鵬社版を採択したが、竹富町は独自に東京書籍版を採択した。採択地区(八重山地区)内では同一の教科書を採択するよう求める教科書無償措置法に違反する状態になっている。