「観光に尖閣」アイデアも 国土利用計画見直しで

尖閣諸島の南小島(2012年)。国土利用計画の見直し作業では、公募委員のワークショップで尖閣を観光で活用するよう求める声も
尖閣諸島の南小島(2012年)。国土利用計画の見直し作業では、公募委員のワークショップで尖閣を観光で活用するよう求める声も

 今年度予定されている石垣市の国土利用計画に市民の意見を反映しようと5月に開かれた一般公募のワークショップで、尖閣諸島(登野城)について「リゾート」「公園」「遊魚船ツアー」などと観光面での活用を求めるアイデアが出た。市は3月に策定した海洋基本計画でも、尖閣の世界遺産登録に調査研究を推進する方針を打ち出している。国土利用計画で、尖閣を「漁場」と位置付けるだけの従来の姿勢から踏み出すのか注目される。
 ワークショップのメンバーは20歳以上の市民を対象に一般公募し、16人が参加。5月13日から3日間、各地域の将来像について意見交換した。
 国土利用計画は10年に1度見直され、今年度が改定の年に当たっている。現行計画では、尖閣について「今後とも漁場として利用を推進するとともに、自然環境の保全に努める」と記述している。


 海洋基本計画では、尖閣の世界遺産登録に向けた調査研究の方針が明記されたものの、市によると「現在のところ、具体的には動いていない」状況。
 環境省は「琉球・奄美」の世界遺産登録に向けた作業を進めているが、対象に尖閣を含むことには消極的だと見られる。関係者によると「琉球・奄美」に尖閣を加えた場合、これまで進めてきた作業全体に悪影響が出る可能性が懸念されているようだという。


 ワークショップでは、西部と南部を高速道路、東部と南部を高速空港バイパスで結ぶ案などが出た。西部の将来像として、南部の港湾が使用不能時の場合の港湾を整備することや、自衛隊を配備することを求める声もあった。
 東部については、介護型リゾートの整備のアイデアも出た。
 市は今後、国土利用計画の策定委員会を発足させ、改定案を12月議会に提案する予定。