連日のように尖閣諸島周辺を航行していた中国公船…

 連日のように尖閣諸島周辺を航行していた中国公船が、突然姿を消した。不思議に思っていたが、ニュースを見て合点がいった。時を同じくして米中首脳会談があるのだ◆会談では尖閣問題も中心議題。尖閣は中国領だと主張し、米国に不介入を要求する習近平氏と、日中の対話を求めるオバマ氏の応酬になったようだ。中国側には、こうした微妙な時期に、尖閣周辺でことを起こしたくない、という政治的な配慮があったのだろう。中国公船の出没が、中国政府上層部の指示であることがうかがえる◆尖閣周辺を航行する中国公船は、最近はだいたい3隻で1組。1隻が休養のため現場を離れると、すかさず別の1隻が交替で入ってくる。つまり24時間体制である。これでは警護する海保も大変だ。攻めるより、守るほうが気を使う。中国側は当然、消耗戦の末、日本側が疲れ果てることを狙っているのだろう。さらに、大攻勢をかける時期を慎重に狙っていると見たほうがいい◆米中首脳会談が終われば、中国公船は尖閣周辺にまた舞い戻ってくるはずだ。実に容易ならぬ相手だと覚悟しなくてはならない。八重山には、中国との関係改善を急いでいる住民はほとんどいない。尖閣問題で安易に譲歩しないよう、日米両政府にしっかりとクギを刺したい。